2011年 11月 05日
オレンジカード |
オレンジカードとは、JR各社で利用できるプリペイドカードである。略称でオレカとも呼ばれる。日本国有鉄道(国鉄)時代の1985年(昭和60年)3月25日に関東圏の主要駅で販売が開始された。東日本旅客鉄道(JR東日本)では、ピーク時の1991年には327億円の売上があったが、首都圏エリアでは同年3月1日にイオカードが、そして2001年11月18日にSuicaの販売を開始したため、それらの普及に伴い2006年には13億円に減少している。
○概要
オレンジカード対応の自動券売機で乗車券(切符)類の購入に利用できる。また、オレンジカード対応の自動精算機や有人改札のカード処理機で乗り越し精算にも利用できる。もっとも、イオカード(発売終了)・Jスルーカード(発売終了)・ワイワイカード(発売終了)のように、自動改札機に直接投入して自動精算することはできない。JRの駅のみどりの窓口やカード発売機のほか、一部のデパートで購入することができる。また、JRの一部特急列車でもオレンジカード発売の案内放送があれば、車掌から購入することができる。新幹線のみが停車する長野新幹線の安中榛名や東北新幹線のいわて沼宮内・二戸・八戸・七戸十和田、東海道新幹線の新富士、在来線の無人駅およびみどりの窓口未設置駅では、オレンジカード対応の自動券売機が設置されていないため、オレンジカードを使用しての乗車券類の購入はできない。ただし、新幹線のみが停車する軽井沢・上田・上毛高原や、無人駅が多い鶴見線や青梅線の各駅、一部のみどりの窓口未設置駅などでは、オレンジカード対応の自動券売機が設置されている場合がある。みどりの窓口設置駅でありながら他社管理駅である小諸駅(しなの鉄道管理駅)、八戸駅(在来線は青い森鉄道管理駅)、自動券売機未設置の左沢駅などでは使用することができない。オレンジカードで購入した乗車券類は、みどりの窓口で乗車変更の取り扱いが可能である。他の乗車カード類の場合も共通するが、オレンジカードで他のオレンジカードやイオカード(発売終了)・Jスルーカード(発売終了)・ワイワイカード(発売終了)・Suica・ICOCA・TOICA・Kitaca・SUGOCAなどのカード・非接触型ICカードの購入・チャージ(現金積み増し)はできず、車内精算で使用することもできない。西日本旅客鉄道(JR西日本)では、新幹線単独駅に設置されている一部の券売機を除いてオレンジカードが使用可能であり、在来線扱いの博多南線博多南駅でも使用できる。ICOCA・Jスルーエリアの小規模の駅で取扱いをやめているが、大規模の駅や、当面ICOCAの導入予定がない北陸地方と山口県内や山陰地方では2008年現在でも販売され、記念カードも発行されることがある。一部の駅の出札窓口でも専用の処理機を使う事で利用することができた時期もある(現在でも三石駅等岡山支社の一部の駅に残存している)。ただし、一部の無人駅ではオレンジカード対応券売機が設置されていない。JR東日本管内ではSuicaの普及が進んできたため、2007年6月より、Suica利用可能エリア内でのオレンジカードの取扱駅を順次縮小している。また、みどりの窓口の未設置駅・廃止駅・「もしもし券売機Kaeruくん」および指定席券売機に置き換えられた駅では発売していない。みどりの窓口が設置されていても、省力化のためになるべく常備券を設置しない方針の下、前述の利用客が多い駅についても発売をしていない駅がいくつかある。しかし、高崎・水戸支社管内で各支社オリジナルカードを販売するなど、オリジナルデザインを販売している駅もある。新潟駅・仙台駅はオレンジカードを多機能券売機で購入することができる(ビューカード決済可能)。北海道旅客鉄道(JR北海道)では2003年6月20日から、JR東日本では2005年ごろから、段階的にクレジットカードを決済手段とするオレンジカードの購入が不可能となった。これは、金融業者が、多重債務者にクレジットカードで買い物をさせて、安値で買い取るなどの犯罪的行為に寄与しないため取られた措置とされる。各社から他のカードが積極的に導入されている地域、あるいはオレンジカードが使えない地域の人にとっては存在が薄れつつあり、存在すら知らない人もいる。このため、オレンジカード対応の自動券売機が更新されないケースや、オレンジカードを発売していない駅も出てきている。しかしながら、オレンジカードを発行・販売した会社と異なる会社のエリアで使用した場合(例:JR北海道のオレンジカードをJR東日本で使用)でも売り上げの一部が手数料として入るため、2011年現在でもJR北海道とJR四国では、定期的に新デザインのカードを発売しているほか、記念カードが各社から発売されており、鉄道ファンを中心に親しまれている。
○額面
2008年現在は500円券(オリジナルオレンジカードのみ)・1,000円券・3,000円券の3種類のカードが発売されている。かつては10,000円券(10,700円分)や5,000円券(5,300円分)の2種類を合わせて合計5種類のカードがあったが、この2種類については偽造カードが横行したため、1997年3月をもって廃止され、翌1998年1月からは使用も不可能とされた。廃止された額面のカードは、一部の駅で1,000円または3,000円額面のカードに交換することが可能である(1000円未満の端数は現金で払い戻しを行う)。かつては1,000円券や3,000円券のカードを50枚購入すると1枚のオレンジカードが付くサービスもあったが、2003年11月をもって廃止された。
○オリジナルオレンジカード
絵柄がオリジナルのオレンジカードを作成できる。オリジナルオレンジカードには以下の2種類がある。
オーダーメイド:絵柄を完全に自由に決められる。
レディーメイド:あらかじめ、ある絵柄のうち好きなものを選択する。自由に写真や文字を入れることができ、文字は書体や大きさを指定できる。
なお、1997年に松本駅・秋田駅・東京駅(八重洲地下)などにプリント倶楽部感覚でオレンジカードを作成できる機械「オレカメイト」が設置された。当初は設置駅の拡大も予定されていたが、1枚1,000円で500円分のオレンジカードと費用の掛かることから、ほとんど広まらずに撤去された。
○収集対象
オレンジカードもテレホンカードと同様に収集アイテムとなっている。一時はオレンジカード収集ブームがあった。特に国鉄時代に発行されたオレンジカードで企業もののオーダーメイドのものは、2000年代でも原則としてプレミアムが付いている。そのほか、広告入りオレンジカード、業務用の窓口販売のオレンジカードにもプレミアムの付いているものが存在する。国鉄分割民営化後のオレンジカードでは、企業もの、アイドルもの、コミックものに収集対象となっているものがある。とくにJR東日本でイオカードがその役目をSuicaに移行してからは、同社の磁気の記念プリペイドカードはすべてオレンジカードに統一されたため、収集家にとってはより貴重な存在となった。
○概要
オレンジカード対応の自動券売機で乗車券(切符)類の購入に利用できる。また、オレンジカード対応の自動精算機や有人改札のカード処理機で乗り越し精算にも利用できる。もっとも、イオカード(発売終了)・Jスルーカード(発売終了)・ワイワイカード(発売終了)のように、自動改札機に直接投入して自動精算することはできない。JRの駅のみどりの窓口やカード発売機のほか、一部のデパートで購入することができる。また、JRの一部特急列車でもオレンジカード発売の案内放送があれば、車掌から購入することができる。新幹線のみが停車する長野新幹線の安中榛名や東北新幹線のいわて沼宮内・二戸・八戸・七戸十和田、東海道新幹線の新富士、在来線の無人駅およびみどりの窓口未設置駅では、オレンジカード対応の自動券売機が設置されていないため、オレンジカードを使用しての乗車券類の購入はできない。ただし、新幹線のみが停車する軽井沢・上田・上毛高原や、無人駅が多い鶴見線や青梅線の各駅、一部のみどりの窓口未設置駅などでは、オレンジカード対応の自動券売機が設置されている場合がある。みどりの窓口設置駅でありながら他社管理駅である小諸駅(しなの鉄道管理駅)、八戸駅(在来線は青い森鉄道管理駅)、自動券売機未設置の左沢駅などでは使用することができない。オレンジカードで購入した乗車券類は、みどりの窓口で乗車変更の取り扱いが可能である。他の乗車カード類の場合も共通するが、オレンジカードで他のオレンジカードやイオカード(発売終了)・Jスルーカード(発売終了)・ワイワイカード(発売終了)・Suica・ICOCA・TOICA・Kitaca・SUGOCAなどのカード・非接触型ICカードの購入・チャージ(現金積み増し)はできず、車内精算で使用することもできない。西日本旅客鉄道(JR西日本)では、新幹線単独駅に設置されている一部の券売機を除いてオレンジカードが使用可能であり、在来線扱いの博多南線博多南駅でも使用できる。ICOCA・Jスルーエリアの小規模の駅で取扱いをやめているが、大規模の駅や、当面ICOCAの導入予定がない北陸地方と山口県内や山陰地方では2008年現在でも販売され、記念カードも発行されることがある。一部の駅の出札窓口でも専用の処理機を使う事で利用することができた時期もある(現在でも三石駅等岡山支社の一部の駅に残存している)。ただし、一部の無人駅ではオレンジカード対応券売機が設置されていない。JR東日本管内ではSuicaの普及が進んできたため、2007年6月より、Suica利用可能エリア内でのオレンジカードの取扱駅を順次縮小している。また、みどりの窓口の未設置駅・廃止駅・「もしもし券売機Kaeruくん」および指定席券売機に置き換えられた駅では発売していない。みどりの窓口が設置されていても、省力化のためになるべく常備券を設置しない方針の下、前述の利用客が多い駅についても発売をしていない駅がいくつかある。しかし、高崎・水戸支社管内で各支社オリジナルカードを販売するなど、オリジナルデザインを販売している駅もある。新潟駅・仙台駅はオレンジカードを多機能券売機で購入することができる(ビューカード決済可能)。北海道旅客鉄道(JR北海道)では2003年6月20日から、JR東日本では2005年ごろから、段階的にクレジットカードを決済手段とするオレンジカードの購入が不可能となった。これは、金融業者が、多重債務者にクレジットカードで買い物をさせて、安値で買い取るなどの犯罪的行為に寄与しないため取られた措置とされる。各社から他のカードが積極的に導入されている地域、あるいはオレンジカードが使えない地域の人にとっては存在が薄れつつあり、存在すら知らない人もいる。このため、オレンジカード対応の自動券売機が更新されないケースや、オレンジカードを発売していない駅も出てきている。しかしながら、オレンジカードを発行・販売した会社と異なる会社のエリアで使用した場合(例:JR北海道のオレンジカードをJR東日本で使用)でも売り上げの一部が手数料として入るため、2011年現在でもJR北海道とJR四国では、定期的に新デザインのカードを発売しているほか、記念カードが各社から発売されており、鉄道ファンを中心に親しまれている。
○額面
2008年現在は500円券(オリジナルオレンジカードのみ)・1,000円券・3,000円券の3種類のカードが発売されている。かつては10,000円券(10,700円分)や5,000円券(5,300円分)の2種類を合わせて合計5種類のカードがあったが、この2種類については偽造カードが横行したため、1997年3月をもって廃止され、翌1998年1月からは使用も不可能とされた。廃止された額面のカードは、一部の駅で1,000円または3,000円額面のカードに交換することが可能である(1000円未満の端数は現金で払い戻しを行う)。かつては1,000円券や3,000円券のカードを50枚購入すると1枚のオレンジカードが付くサービスもあったが、2003年11月をもって廃止された。
○オリジナルオレンジカード
絵柄がオリジナルのオレンジカードを作成できる。オリジナルオレンジカードには以下の2種類がある。
オーダーメイド:絵柄を完全に自由に決められる。
レディーメイド:あらかじめ、ある絵柄のうち好きなものを選択する。自由に写真や文字を入れることができ、文字は書体や大きさを指定できる。
なお、1997年に松本駅・秋田駅・東京駅(八重洲地下)などにプリント倶楽部感覚でオレンジカードを作成できる機械「オレカメイト」が設置された。当初は設置駅の拡大も予定されていたが、1枚1,000円で500円分のオレンジカードと費用の掛かることから、ほとんど広まらずに撤去された。
○収集対象
オレンジカードもテレホンカードと同様に収集アイテムとなっている。一時はオレンジカード収集ブームがあった。特に国鉄時代に発行されたオレンジカードで企業もののオーダーメイドのものは、2000年代でも原則としてプレミアムが付いている。そのほか、広告入りオレンジカード、業務用の窓口販売のオレンジカードにもプレミアムの付いているものが存在する。国鉄分割民営化後のオレンジカードでは、企業もの、アイドルもの、コミックものに収集対象となっているものがある。とくにJR東日本でイオカードがその役目をSuicaに移行してからは、同社の磁気の記念プリペイドカードはすべてオレンジカードに統一されたため、収集家にとってはより貴重な存在となった。
by ka_zu_bon
| 2011-11-05 15:59
| 生活情報室
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