2012年 09月 30日
大阪シティエアターミナル |
大阪シティエアターミナルは、大阪府大阪市浪速区湊町一丁目にある交通ターミナル施設である。愛称はOCAT。JR難波駅再開発計画(通称:ルネッサなんば)の一環として1996年に開業した。経営母体は大阪市が出資する第三セクターMDC(湊町開発センター)である。
○概要・歴史
1994年9月4日に開港した関西国際空港への交通手段を充実させる目的で建設されたもので、地下2階、地上6階建て。当初はここから直接関空に乗り入れている航空旅客の搭乗手続きを行えるようにしていたが、利用が低迷し現在は事実上廃止された。JR難波駅からは2008年まで関空快速が昼間時のみ1時間間隔で発着していたが廃止された。現在も関西国際空港へは30分間隔でリムジンバスが運行されているが、JR線、南海線が並行する路線であり、価格面でもやや不利であるが(片道大人1000円)、大きな荷物を持っていても利用しやすく、JR難波駅関西本線への乗換えが便利なことから、一定の利用者を保っている(南海線は価格面では有利だが、新今宮駅の構造が乗り換えには不便。かつ途中駅であることから、座席を確保できることは少ない)。現在はショッピングセンターとオフィス、長距離バスターミナルという形で存続している。ミナミの繁華街から離れていることもあり利用客は伸びていなかったが、2004年度決算で1996年のビル開業以来初めて、当期損益で1億6300万円の黒字を達成した。入居店舗やバスターミナルなどの収入が好調だったためで、当初、2011年度を目標にしていた債務超過の解消も前倒しで実現した。近年は、周辺開発が順調に進んでいることや関東・四国方面への高速バスが充実したことで、利用客も増えており、2005年度以降2010年度まで単年度黒字を計上している。MDCの累積赤字は約307億円だったが、その後、資本金と資本準備金合計約307億円を減らして累積赤字を補填したため累積赤字がなくなった。バスターミナルは阪神高速1号環状線の湊町出入口とつながっており(正確には入口とは直接つながっていないが、すぐ近くに環状線への入り口がある)、梅田発着のバスが比較的短時間で難波に立ち寄れるため経由するバスが急増した。また、日本交通系は梅田・新大阪発着(但し現在も少数残存する)を難波発着に変更した。 但し現状では、本来の空港交通よりも、各地(首都圏・四国方面は増加傾向にある)への高速バスのターミナルとして機能している面が大きい。開業当初から営業していた核テナントの丸善(なんばOCAT店)が、2009年9月30日に閉店。出店当初から赤字が続いていたといい、数年前から撤退の意向を持っていたが、ここ数年のテナント料の引き下げなどもあって出店を継続していたという。跡地には近鉄百貨店系の書店・BOOK RANKING(なんばOCAT店)が2009年10月22日にオープンした。3Fのフロアの半分以上を使用し営業していた「日三家具」が2009年5月で閉店。 業績不振による倒産だったようで、事前告知も無く夜逃げ同然の撤退だった。跡地には2012年3月2日にフィットネスクラブが開業している。
○各階層ごとの施設紹介
・フロア構成
屋上 - 屋上ガーデン(12月~3月は閉鎖)入場無料(中央エレベーターで上がる。)
地上6階 - 事務所
地上5階 - 書籍とレストランのフロア
地上4階 - 学習センターとオフィスのフロア
地上3階 - 酒・輸入食材、雑貨とリラクゼーションのフロア
地上2階 - OCATバスターミナル
地上1階 - ファッション、雑貨のフロア
地下1階 - カフェ、レストラン、ドラッグ、コンビニとJR難波駅のフロア(ポンテ広場、マルイト難波ビル連絡口、近鉄新難波ビル連絡口・サンケイビル連絡口・地下駐車場連絡口)
地下3階・4階 - 医療法人聖授会 OCAT予防医療センター
エレベーターは正面玄関横の3台は地下1階~6階(2階通過)、奥の2台は1階~屋上。従ってバスターミナル~JR難波駅はエレベーターで直接行くことができない。
○ポンテ広場
地下1階のポンテ広場は、ストリートダンスの練習のために多く若者が集まる人気スポットと化している。元々そのように使われることは念頭になかった場所だが、OCATオープン当初から、難波界隈でダンスの練習が堂々とできる場所として密かに人気となっていた。ちなみにここで最初にダンスを始めたのは、関西のヒップホップチーム「Colors」。それを見たOCAT側も気をきかせて、練習に活用してもらおうと壁面に大型鏡を設置したところ、たちまち多くの若者が集まるようになった。特に休日の昼間は、JR難波駅となんばウォーク連絡通路の間にあるこのポンテ広場は多くの若者たちでごった返しており、広場で所狭しと若者がダンスの練習に明け暮れる光景が見受けられる。
○主なテナント
・5F
BOOK RANKING なんばOCAT店
ひな野
家族亭
実演手打うどん 杵屋
しゃぶ扇
なんば市税事務所
・4F
占いハウス クィーン
難波市民学習センター
なんば市税事務所
各国政府観光局・航空会社事務所など
・3F
La Cave de YaMaYa(酒、輸入食材)
thard ASH(帽子・リメイク雑貨)
リラクゼーションHOGS(ほぐす)
OCAT フィットネススタジオ
・2F
OCATバスターミナル
ハマダ卓球(会員制)
大阪ユニセフ協会
・1F
ザ・ダイソー
三日月百子
菓匠 文楽(土産・文楽グッズ)
村田調剤薬局 なんばOCAT店
郵便局
大阪宝くじドリーム館
宝くじ売場
・B1F
サイゼリヤ
マクドナルド
コクミンドラッグ
サンクス
日産レンタカーなんばOCAT店
東京三菱UFJ銀行ATM
松竹芸能タレントスクール
・B3F・B4F
医療法人聖授会 OCAT予防医療センター
○バスターミナル
・バス停留所名
正式名称は「湊町バスターミナル」であるが、同じ施設にも関わらず停留所名はバス会社によってまちまちで、複数の名称がある。
近鉄バス系 - 「近鉄なんば駅西口(OCATビル)」
南海バス・JRバス関東・中国JRバス - 「湊町バスターミナル(OCAT)」
西日本JRバス - 「JR難波駅(OCAT)」
JR四国バス - 「JRなんば駅」
JR東海バス・長電バス・西肥バス・千葉交通・江ノ電バス - 「湊町バスターミナル」
阪急バス - 「JRなんば駅(OCAT)」
高松エクスプレス - 「OCAT(湊町バスターミナル)」
四国高速バス - 「湊町BT(JRなんば駅)」
日本交通系・京都交通・関西空港交通・京阪バス ・岸和田観光バス - 「なんば(OCAT)」
大阪空港交通 - 「OCAT(JR難波)」
両備バス - 「湊町(OCAT)」
井笠バス・WILLER TRAVEL - 「なんばOCAT」
日本中央バス - 「大阪OCAT」
○住所
〒556-0017大阪市浪速区湊町1丁目4番1号
○概要・歴史
1994年9月4日に開港した関西国際空港への交通手段を充実させる目的で建設されたもので、地下2階、地上6階建て。当初はここから直接関空に乗り入れている航空旅客の搭乗手続きを行えるようにしていたが、利用が低迷し現在は事実上廃止された。JR難波駅からは2008年まで関空快速が昼間時のみ1時間間隔で発着していたが廃止された。現在も関西国際空港へは30分間隔でリムジンバスが運行されているが、JR線、南海線が並行する路線であり、価格面でもやや不利であるが(片道大人1000円)、大きな荷物を持っていても利用しやすく、JR難波駅関西本線への乗換えが便利なことから、一定の利用者を保っている(南海線は価格面では有利だが、新今宮駅の構造が乗り換えには不便。かつ途中駅であることから、座席を確保できることは少ない)。現在はショッピングセンターとオフィス、長距離バスターミナルという形で存続している。ミナミの繁華街から離れていることもあり利用客は伸びていなかったが、2004年度決算で1996年のビル開業以来初めて、当期損益で1億6300万円の黒字を達成した。入居店舗やバスターミナルなどの収入が好調だったためで、当初、2011年度を目標にしていた債務超過の解消も前倒しで実現した。近年は、周辺開発が順調に進んでいることや関東・四国方面への高速バスが充実したことで、利用客も増えており、2005年度以降2010年度まで単年度黒字を計上している。MDCの累積赤字は約307億円だったが、その後、資本金と資本準備金合計約307億円を減らして累積赤字を補填したため累積赤字がなくなった。バスターミナルは阪神高速1号環状線の湊町出入口とつながっており(正確には入口とは直接つながっていないが、すぐ近くに環状線への入り口がある)、梅田発着のバスが比較的短時間で難波に立ち寄れるため経由するバスが急増した。また、日本交通系は梅田・新大阪発着(但し現在も少数残存する)を難波発着に変更した。 但し現状では、本来の空港交通よりも、各地(首都圏・四国方面は増加傾向にある)への高速バスのターミナルとして機能している面が大きい。開業当初から営業していた核テナントの丸善(なんばOCAT店)が、2009年9月30日に閉店。出店当初から赤字が続いていたといい、数年前から撤退の意向を持っていたが、ここ数年のテナント料の引き下げなどもあって出店を継続していたという。跡地には近鉄百貨店系の書店・BOOK RANKING(なんばOCAT店)が2009年10月22日にオープンした。3Fのフロアの半分以上を使用し営業していた「日三家具」が2009年5月で閉店。 業績不振による倒産だったようで、事前告知も無く夜逃げ同然の撤退だった。跡地には2012年3月2日にフィットネスクラブが開業している。
○各階層ごとの施設紹介
・フロア構成
屋上 - 屋上ガーデン(12月~3月は閉鎖)入場無料(中央エレベーターで上がる。)
地上6階 - 事務所
地上5階 - 書籍とレストランのフロア
地上4階 - 学習センターとオフィスのフロア
地上3階 - 酒・輸入食材、雑貨とリラクゼーションのフロア
地上2階 - OCATバスターミナル
地上1階 - ファッション、雑貨のフロア
地下1階 - カフェ、レストラン、ドラッグ、コンビニとJR難波駅のフロア(ポンテ広場、マルイト難波ビル連絡口、近鉄新難波ビル連絡口・サンケイビル連絡口・地下駐車場連絡口)
地下3階・4階 - 医療法人聖授会 OCAT予防医療センター
エレベーターは正面玄関横の3台は地下1階~6階(2階通過)、奥の2台は1階~屋上。従ってバスターミナル~JR難波駅はエレベーターで直接行くことができない。
○ポンテ広場
地下1階のポンテ広場は、ストリートダンスの練習のために多く若者が集まる人気スポットと化している。元々そのように使われることは念頭になかった場所だが、OCATオープン当初から、難波界隈でダンスの練習が堂々とできる場所として密かに人気となっていた。ちなみにここで最初にダンスを始めたのは、関西のヒップホップチーム「Colors」。それを見たOCAT側も気をきかせて、練習に活用してもらおうと壁面に大型鏡を設置したところ、たちまち多くの若者が集まるようになった。特に休日の昼間は、JR難波駅となんばウォーク連絡通路の間にあるこのポンテ広場は多くの若者たちでごった返しており、広場で所狭しと若者がダンスの練習に明け暮れる光景が見受けられる。
○主なテナント
・5F
BOOK RANKING なんばOCAT店
ひな野
家族亭
実演手打うどん 杵屋
しゃぶ扇
なんば市税事務所
・4F
占いハウス クィーン
難波市民学習センター
なんば市税事務所
各国政府観光局・航空会社事務所など
・3F
La Cave de YaMaYa(酒、輸入食材)
thard ASH(帽子・リメイク雑貨)
リラクゼーションHOGS(ほぐす)
OCAT フィットネススタジオ
・2F
OCATバスターミナル
ハマダ卓球(会員制)
大阪ユニセフ協会
・1F
ザ・ダイソー
三日月百子
菓匠 文楽(土産・文楽グッズ)
村田調剤薬局 なんばOCAT店
郵便局
大阪宝くじドリーム館
宝くじ売場
・B1F
サイゼリヤ
マクドナルド
コクミンドラッグ
サンクス
日産レンタカーなんばOCAT店
東京三菱UFJ銀行ATM
松竹芸能タレントスクール
・B3F・B4F
医療法人聖授会 OCAT予防医療センター
○バスターミナル
・バス停留所名
正式名称は「湊町バスターミナル」であるが、同じ施設にも関わらず停留所名はバス会社によってまちまちで、複数の名称がある。
近鉄バス系 - 「近鉄なんば駅西口(OCATビル)」
南海バス・JRバス関東・中国JRバス - 「湊町バスターミナル(OCAT)」
西日本JRバス - 「JR難波駅(OCAT)」
JR四国バス - 「JRなんば駅」
JR東海バス・長電バス・西肥バス・千葉交通・江ノ電バス - 「湊町バスターミナル」
阪急バス - 「JRなんば駅(OCAT)」
高松エクスプレス - 「OCAT(湊町バスターミナル)」
四国高速バス - 「湊町BT(JRなんば駅)」
日本交通系・京都交通・関西空港交通・京阪バス ・岸和田観光バス - 「なんば(OCAT)」
大阪空港交通 - 「OCAT(JR難波)」
両備バス - 「湊町(OCAT)」
井笠バス・WILLER TRAVEL - 「なんばOCAT」
日本中央バス - 「大阪OCAT」
○住所
〒556-0017大阪市浪速区湊町1丁目4番1号
by ka_zu_bon
| 2012-09-30 13:56
| 建築物
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